さて、以前(8月くらい)に以下のようなことをfacebookに書きました。
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STMicroのCortexM4+DSPボードをこの前買ってきたので、ULINK2+uVisonで使ってみました。
このボードは、ST-LINK/V2というプログラマーに対応してるので、ULINK2のようなJTAGユニットはそのままでは繋がらないです。
そこでCPUのSerialWireモードJTAGポートに直接繋げるように治具基板をつくってつなげてみました。サンプルLEDチカチカプログラムがちゃんと動いたのでOKですね
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今回はこの基板のA/D入力3chにマイクをつなげてみようというお話です。
繋げるマイクですが、おなじみ秋月電子のWM-E13UYというECM(コンデンサマイク)です。ちなみに4つで100円です(安っ。
また増幅素子としてJRCのオペアンプNJM3414Aを使います。このオペアンプは単電源(+3V-+15V)で動き、8ピンで2回路入っています。
この基板はマイコン基板に接続するため、オペアンプを5V単電源で駆動させるつもりです。したがって、増幅信号の電圧中点を+2.5Vにベースアップし、最大でスイング幅が0.5-4.5Vくらいになるよう設計します。
さて増幅を行うオペアンプ回路ですが、ちゃんと設計しないととんでもない波形になってしまいます。そこで、事前にspiceでシミュレーションして定数等を決定することにしましょう。使用するSPICEは、リニアテクノロジーが無料で出しているLTSpice IVです。これにJRCがNJM3414Aのspice用データを公開しているので、ダウンロードしておきます。
マイクロフォンの信号レベルはけっこう変化します。ですので、入力レベルが上がってもすぐ飽和しないようにします。そこで、入力信号が2mVp-pのときに出力信号を0.6-2.7Vp-pくらいスイングさせると、エイヤっと決めちゃいます。
設計した回路は以下のようになり、ゲインは約1000倍になります。
この時のグラフはこんな感じです。緑が入力信号、青が一段目、赤が二段目です。
この回路を3ついれた基板を設計し、いつもの基板屋FUSIONに出しました。なんかこの前の暴動以来税関審査が長くなっているようです。いやがらせですね。いつもより少し時間がかかって届きました。
なお、マイクを基板上ではなくアームの先などに付けたい場合の取付基板を、6つ基板上に用意しました。切り離して使います。
完成図を撮りたかったので、部品を実装してSTM32基板につなげてみました。
この時は3回路のうち2回路だけ実装しました。
こんな感じですが、次回は実際にマイクに音源を入れてみて、信号波形を観測することにします。
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