USBカメラとかビデオキャプチャーボードを使って防犯システムを作るソフトがあります。
LiveCaptureっていうのですが、こいつを使って簡易の防犯システムを某所に作ることになりました。
このソフトは動体検出もしてくれるすぐれものですが、今回据付のリクエスト内容は「夜間も同様に動体検出おねがい」というものでした。赤外線センサーライトをつけることも考えましたが、それでは動体検出以前の数秒を録画することができなくなるので、夜間は赤外線投光器を使うことにしました。
巷ではこの赤外線投光器はすごく高いみたいなので、例によって自作することにしました。(笑
まず赤外線LEDの選定から行います。今回使う赤外線LEDはDigiKeyで探しました。
入手しやすい赤外線LEDには、発光波長が850nmのと、940nmの二種類があります。
前者の850nmはパワーが出るけどぼんやりLEDが赤く光ってしまう欠点があります。
後者の940nmはまったくLEDは光りませんが、パワーがありません。
今回は前者の850nmにしました(安いし)。
次は出力です。出力パワーもいろいろありますが、投光器なので強力なのがほしいところです。そこで見つけたのが
SFH-4550という赤外線LEDです。出力は400mW/srとかなり高いです。ちなみに
秋月の高輝度赤外線LEDの出力が55mW/srなので5倍以上は出ると思います。
さてこのLEDを7個直列にして、それを10並列、合計70個の投光器にします。使用する電源は12Vにしました。
データーシートからこのLEDの電圧降下を調べます。上のI
F-V
Fグラフ曲線から、電流を100mAとしたときの電圧降下は1.55Vとなりました。これが7個直列なのでLEDの電圧降下は10.85Vです。電源電圧が12Vなので、12-10.85=1.15、この1.15Vで100mA流れるように抵抗値を決めます。つまり11.5Ω、約12Ωとなります。また抵抗の消費電力は、P=I
2Rなので、P=0.115Wとなり、チップ抵抗でも充分な小ささになります。
以上を踏まえて、
いつもの基板屋に赤外線LED基板を出しました。基板の余った部分がもったいないので、暗くなったらリレーがONになるような回路を組んでみました。明暗センサーとしてお馴染みのCDSを使っています。
これで夕方暗くなるくらいで点灯、朝方消灯するように調整すればOKでしょう。
とりあえず今日はここまでにして、次回は実際に組み立ててみます。
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