このブログでは、工作の記録、実験の結果や考察が散逸しないように専ら備忘録に使ってます。プログラムのソースや設計データ等は載せていませんが、詳しく知りたい方がおりましたらコメントいただければ対応します。

所有する主な測定器はこちらです。


2017年9月5日火曜日

モーションセンサー評価ボード(ADZS-BF707-BLIP2)がやってくる

アナログデバイセスからモーションセンサープラットフォームの評価ボードADZS-BF707-BLIP2が出ています。


これを使って面白いことやってブログにあげてくれるなら、ボード提供します。っていう感じのAPS-Webの企画があって、さっそく応募したら今月中に送りますっていうメールが来ました。

到着後2月以内に、課題をやらないといけないので、いまから構想を練っておくことにします。
課題は、クラウド環境にBLIP2のデータを上げること。そのレポートを公開すること。


ーーー
応援クリックをお願いします!

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村 電子工作ランキング

2017年9月2日土曜日

ワイヤレスマウスの修理

ThinkPadマークのbluetoothマウスを使ってるんですが、右クリックの利きが悪くなりました。強く押さないとダメな感じ。
Amazonをブラウザで開きかけましたが、すぐ買い替えるのももったいないので、直すことにしました。
ひっくり返して、滑りシートの下にあるネジを外します。
ばらして、基板を取り出します。
このスイッチが接点不良でした。
このスイッチと同じようなのがあるか、部品箱をゴソゴソ。。。。。
ありました!
スイッチの高さを合わせるために、上の出っ張りをニッパーで少し切りました。
さっそくこれと交換します。
元通りに組んでいきます。
無事動くようになりました。
所要時間は15分くらい。
交換したスイッチはカチカチ言わないので、静かなマウスになりました。
交換していない左側は相変わらずカチカチいうので、こっちのスイッチも交換しちゃおうかな。
いずれにしても新しいのをポチらなくてよかった。
ーーー
応援クリックをお願いします!

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村 電子工作ランキング

2017年8月28日月曜日

エジソンプラザの今 (2017/8)

横浜の石川町にエジソンプラザがあるのを覚えてる人はいますでしょうか?
80年代から90年代は、わざわざ秋葉原に行かなくてもちょっとした電子部品はここで揃ってしまうミニ電気街がありました。
1Fにはトヨムラさんがリグやアンテナを販売し、2Fにはアキバの千石電商や日本橋の共立電子も入って10店舗くらいの賑やかな場所でした。アマチュア無線の講習会なんかもやってましたね。
あれから30年以上経ち、どんどん店舗が撤退していきました。1Fもコンビニになってしまいました。





さて、ちょっとした電子部品が必要だったので、久しぶりにエジソンプラザに来ました。
相模電子のオーナーが亡くなったので、もうタックさんとシンコーさんの2店舗。
寂しいかぎり。

手前のお店がタックさんです。ここは相模電子さんがエレベータ横から移ったスペースですが相模電子さんが撤退したので、タックさんが左側のスペースからスライドしてきました。

奥のお店がシンコーさんですね。相変わらずおばあちゃんが座って元気に商売しています。
お目当ての部品の他、配線材やジャンク部品を買い込んで帰りました。


ーーー
応援クリックをお願いします!

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村 電子工作ランキング

2017年8月16日水曜日

DVB-T+FM+DAB 地デジのチューナーを使ったSDR [RTL-SDR]

ADALM-PLUTOでRF実験をしていますが、こんなのが届きました。
本体にはDVB-T+FM+DABって長ったらしく書かれています。あと外部アンテナとリモコンもあります。(リモコンは即ごみ箱行き)

さて、このDVB-Tというのは、ヨーロッパ方式の地上デジタルTV放送です。
次のFMは通常のFM放送です。
最後のDABは、地上波デジタルラジオ放送です。
つまりこのUSBドングルは、これら3つの放送が受信可能なチューナーというわけです。
(このドングルにはRTL2832Uというデコーダーチップと、R820T2というチューナーチップが入っています。R820T2は第2世代のヨーロッパ方式の地上デジタルTV放送対応チップです。)

ところで、日本では当然ヨーロッパ方式の地上デジタルTV放送なんて見えません。
では何をするのかというと、この地上デジタルTVチューナーをソフトウェア無線機(SDR)にしてしまおうというわけです。
Zadigというドライバソフトを使うと、チューナー内蔵のデコーダーチップをコントロールすることができます。つまり、プログラムで制御可能な広帯域の受信機ができあがるわけです。
あと何がすごいって価格が安い!
Amazonには何種類もありますが、高くても2000円程度で高性能な受信機が手に入ります。

さっそく、Zadigドライバをインストールします。
デバイス一覧でRTL2832Uという文字列を選択します。このドングルはbluetoothミニポートドライバを介して接続されています。Zadigは、これを汎用USBドライバに置き換えるプログラムです。これにより内蔵デコーダーチップをコントロールすることができるので、受信する周波数や帯域を変更できます。

先ほどのZadigのホームページには、いくつかの受信機ソフトがあります。無論、これらを使うと高性能なソフトウェア受信機を体験することができますが、今回はADALM-PLUTOの時も使ったMATLAB/Simulinkを使って見ようと思います。

さてMATLAB/Simulinkを起動し、FMラジオのブロック線図を作ります。
聞きたいFM放送局の周波数を緑の部分に設定してあげます。80ということは東京FMですね。
このドングルのチューナー付属のアンテナを接続するのを忘れずに。いとも簡単にFMラジオになりました。

では、前回やったように航空機の位置情報を受信することはできるのでしょうか。
さっそくADS-B受信のブロック線図を書いてみます
屋内にいるので、うまく受信できるか分かりませんがやってみます。
なんとか1機だけ見えています。飛行場近くでやってみると面白いでしょうね。

このように、目的のシステム(今回はFMラジオとADS-B受信機)のRF受信部をADALM-PLUTOや今回の地デジチューナーが担当し、残りの部分をソフトウェアにすることで、システム全体のハードウェアに依存する部分を相当減らすことができます。
また、無線機をソフトウェア化したことで、RF部分以外の部分を例えばラズベリーパイで実行することも容易になります。

つまり、システム全体のうち、ハード(RF送受信部)に依存する部分と、依存しない部分(ソフトウェア化可能)を明確に分けることで、設計のスピードが上がることが期待できます。
またソフトウェアなので修正も簡単でリビジョンアップが容易になります。ハードウェアだとこんな簡単には修正できないでしょう。

さて、今日はここまでにします。
このUSBドングルにもいくつか種類がありますが、その違いについては次回以降で。

応援クリックをお願いします!

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村 電子工作ランキング

2017年8月15日火曜日

ADS-B受信、FM受信機のデモサンプル ADALM-PLUTO [その2]

高性能なRF実験機器のADALM-PLUTOですが、実際にADS-Bの受信のデモプログラムを動かしてみます。
ADS-Bとは、Automatic Dependent Surveillance-Broadcastの略で、航空機が自機の位置や高度を通報するものです。
送信周波数は1090MHzで共通です。

航空機から送信される情報は、
  • ID番号
  • 位置情報(経度、緯度)
  • 速度
  • 高度
  • 進行方向
などです。

スマホアプリにフライトレーダー24というのがあって全世界の航空機の飛行状況が見れます。これはフレイトレーダー24の運営会社の設置した受信装置や、世界各地にこのADS-B受信装置を持っている有志が受信した情報を集約し、そのデータに出発・到着の空港情報を付与しているからです。

ではさっそく、ADALM-PLUTOを使ってADS-B電波を受信してみます。この場所は比較的羽田空港に近いので、飛んでいる航空機の電波を受信できるはずです。

まず屋外に出て、ADALM-PLUTOをPCにUSB接続します。
ADALM-PLUTOのRF受信機のパラメータを自動的に設定し、サンプリングしたRF信号をPCに取り込むプログラムを走らせます。これらはすべてMATLABという科学技術計算用ソフトで動きます。
プログラムを実行させてADS-Bの電波を受信します。
すると、航空機の情報が出てきました。
こんな感じに飛行機を地図上にもプロットできます。フライトレーダー24の画面みたいですね。
このように、MATLAB上でADALM-PLUTOのパラメータを設定してあげるだけで、ADALM-PLUTOが様々な特性の送受信機に変化します。これによって柔軟なRF実験ができることはとてもすばらしいです。

次にMATLAB/Simulinkのブロック線図で次のような回路を作ってあげます。RF受信部としてADALM-PLUTOを使い、受信したRF信号の生データをFM復調器に接続し、復調データをスピーカに接続します。
すると、FMラジオができます。
受信したい周波数を与えてあげると(緑の枠にMHz単位で記入)、FM放送がPC内蔵スピーカーから聞こえてきます。
受信したFM変調信号を復調する部分はソフトウェアが行っています。

このように視覚的にわかりやすいブロック線図でRF実験することが可能です。

次回はADALM-PLUTOを使って、データ送受信の実験をします。



応援クリックをお願いします!

にほんブログ村 その他趣味ブログ 電子工作へ
にほんブログ村 電子工作ランキング