このブログでは、工作の記録、実験の結果や考察が散逸しないように専ら備忘録に使ってます。プログラムのソースや設計データ等は載せていませんが、詳しく知りたい方がおりましたらコメントいただければ対応します。

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2017年8月10日木曜日

基板CADソフトについて


基板CADの一つにドイツCadSoft Computer社のEagle PCB editer/routerがありました。
数多くある基板CADの中で、かなり上位の地位を占めていたと僕は思っています。それは、個人の自作レベルの基板サイズ(100x80mm)であればオートルーター機能までが無償(non-profit edition)で使えたというのが大きな要因であったのかなと思います。さらに、Eagleの関連書籍(下のほうにリンクをいくつか挙げました。)も出ています。
近年、個人がEagleを用いて基板を設計し、基板製造会社にオンラインで発注することが容易になりました。この点においてEagleには、個人の電子工作の自作レベルを上げてきた大きな功績があると思います。
(当然、格安の基板製造会社が登場してきたことも大きな要因ですが、個人からの需要増大に合わせて登場してきたという側面もあります。)

で、そのCadSoft Computer社が、デザインツールを山ほど手掛けているAUTODESKに買収されてしまったのが去年のこと。
もっと正確に言えば、部品供給会社のPremier Farnellが身売りをする中で、主力部門では無かったCadSoft Computer社をAUTODESKが買ったということですが。
新しいEagleCADのリリースページ

で、気になるのは、新しいEagleをこれまで通り個人が無償で使っていけるかですが、既にご存知の方も多いでしょうけど、結論としては問題ないです。ここにFreeTrial版の制限が書いてあります。
これまで通り回路図は2枚まで、2層、オートルーター機能あり、非商用に限る、とあります。これまでと大きく異なるのは基板サイズの制限です。
従前のEagleでは基板サイズは100x80mmまででしたが、新しいEagleは面積要件として80cm2 の制限があるだけです。つまりこれまで作れなかった4cm x 20cm という基板も、新しいEagleだと作れるということで自由度は少し上がったのかなと。

いちろ工房ではEagleを使って多くの基板を設計し実験をしてきましたが、前回の投稿の通り基板屋さんをPCBGoGoに変更しました。
ただし、基板屋さんが使っている製造装置の性能(ドリス径は最小何ミリまでOKだとか、パターン配線の最小間隔はいくつだとか)を基板CADに教えてあげる必要があります。
あと、実際に基板屋さんに発注する場合には、製造に必要なデータ(ガーバーデータ)を出力するための設定も必要です。これらの数値データはホームページに書いてはありますが、これらを読んでEagleにいちいち設定を書き込んでいくのも面倒ですね。

もしEagleで基板を設計してPCBGoGoに製造依頼する人がいたら、これらの設定データを下記に置いておきますのでご自由にどうぞ。(あ、4層基板はFreeTrial版では作れないんですけどね笑)
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2層基板用
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4層基板用
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