このブログでは、工作の記録、実験の結果や考察が散逸しないように専ら備忘録に使ってます。プログラムのソースや設計データ等は載せていませんが、詳しく知りたい方がおりましたらコメントいただければ対応します。

所有する主な測定器はこちらです。


2011年8月3日水曜日

発振器用のアンプ(2)

今作ってる増幅回路があまりにも雑すぎて自分で嫌気がさしたので、ちゃんと基板つくることにしました。(まだ基板屋には出さないですけど)

まずAppCADというツールでマイクロストリップラインを設計します。
AppCADはアジレントテクノロジー社が無償で提供している高周波用のツール集です。自由にダウンロードできます。
ツールを起動して左のメニューから"Passive Circuits"をクリックすると、マイクロストリップラインのメニューが現れます。
使用する生基板はガラスエポキシなのでFR-4 を選択すると、誘電率が4.6と入力されました。いろんな材質のものがプリセットされているのでいちいちεを調べなくてよいので楽です。

今回は、周波数2GHz、基板厚さ1.6mm、銅箔厚さ35μmでインピーダンスが50Ωになるように、
ライン幅とギャップを調節します。(周波数はライン幅には直接影響しません)
ここでは、ライン幅を3mmに、ギャップを3mmにすると、50.6Ωとなりました。

ちなみに、Elect Lengthの値を0.25になるようにLの値を調整すれば、1/4波長のラインが何mmなのかわかります。もっと高周波域でフィルタとかをストリップラインで作るときには大活躍って感じですかね。

回路図はこんな感じです。必要に応じて2段増幅できるようにしました。
2段目は利得の高いERA-5でもよさそうです。
できたら続きをアップします

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発振器用のアンプ(1)

ちょっと更新に間があいてしまいました。もう8月です。

この前作ったトラジェネの226.42MHz発振器ですが、出力レベルが少し低かったので、PINアッテネータの前に少し増幅してあげようと思います。
部品箱にミニサーキット社ERA-1という広帯域アンプの石があったので、これを使ってみます。
この石はDC-8GHzまで10dB程度の増幅を見込めるモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)です。 
増幅したい信号ラインの間に入れ、出力ピンにバイアスをかけます。抵抗とインダクタをシリーズに接続し、規定の電流を流してあげるだけでOKという、とっても楽ちんな石です。

さっそく組み立ててみましたが、下の写真のようにシールド遮蔽をする前で時間切れです。いったん休み。(笑

今回の基板は、片面ガラエポの裏に銅箔テープを張った簡単なものです。
試しに数10MHzの信号を入力するとカタログ通りの増幅度が得られますが、さすがにこの状態で226MHzを加えても2-3dBくらい増幅するかしないかという程度です。

次回は銅板で回路を遮蔽し、電源ラインに貫通コンデンサを入れます。

所詮200MHzオーダーの単一周波数のアンプなので、こんな雑に作っても動きます。
でも、DC-数GHzで平坦な特性を持つように作るには、ちょっとまじめにやらないとだめでしょうね。



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2011年7月31日日曜日

秋月のオシロプローブ

秋月にオシロスコープのプローブが売ってますが、帯域300MHzのプローブが2500円という安さ、明らかに怪しいです。
このプローブ、香港製でHongKong TEXASという会社の製品みたいです。ホームページにもプローブがいろいろでています。
値段が値段なので、まともに動くのかよくわからないですが、試しに1つ買ってみました。
さっそくオシロにつけて、本体の校正信号を見てみました。
うーん、方形波の形がおかしいです。通常、プローブは測定前に周波数特性を補正してあげないといけないので、調整トリマを回して方形波になるように調整します。

で、付属の調整ドライバで回してあげると、

なんと、波形がまったく変化しません!!(笑

初期不良でした。orz

やはり2500円のプローブは、安かろう悪かろうです。店で交換しても、我が家では2軍行き確定です。

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2011年7月30日土曜日

疑似回転信号(LinkStation)

古いLinkStation HD-160LAN があるんですが、電源を入れてしばらくすると、赤LEDが点滅して自動停止します。どうやら、電源冷却用のFANに異常があるみたいです。たしかに回転音がおかしいというか、止まってるというか。

容量も160Gしかないのでアレなんですが、でも、捨てるにはもったいないような。。。
ばらしてみて、イカれたFANを取り出しました。筐体のツメが固くてバラすのに苦労しました。
12Vファンで、3本線です。そう、こいつは回転数に応じてパルスを出すタイプです。青いリードからパルスが出ています。これでは、普通のFANをつないでもダメです。FANが回転していないと判定されて自動停止してしまいます。
うーん、この手のファンは高いんですよね。千石で1000円くらい。さすがに1000円出して修理する価値はないでしょう。

で、秋月でこんなの売ってました。
を、100円! サイズも厚みもぴったし!
これが使えるといいんですが、これは電源の2本線しか出ていなくて、さらに5Vタイプ。。。

ちょっと簡単に考えてみました。LinkStationはFANの回転数を検出してアライブ判定につかってるんだろうから、パルスを何かで発生させてLinkStationに食わせてあげれば、だまされてくれるんじゃね?

ってなわけで、パルスを発生させるには、シグネティクスのNE555と相場が決まってます。
もちろん部品箱にも在庫がいっぱいあるので、これを使いましょう。
回路図も手書きでさらさらと。
ここで、パルスの周波数をいくつにすればよいか調べないといけません。取り出したファンに12Vをつないで、パルス出力をオシロで観測してみましょう。壊れているのでまともなパルスは出てこないと思いますが、まあ念のため。
異音をたてながらFANが回ります。さてどんな波形がでるかなあ。
こんなん出ました。
汚いパルスですが、6ms周期で出ているように見えます。6ms周期ということは、約167Hzです。この周波数のパルスを出せば、デューティ比はあんまり気にしなくてもよさそうです。

さて、NE555の出力周波数は、2つの抵抗と1つのコンデンサの定数を用いて次式で決定します。
f (Hz) = 1.44 /{(Ra + 2Rb) x C}
外付けのコンデンサを0.1uFとしたときに、ちょうどいい抵抗の組合せは、Ra=6.8kΩ、Rb=39kΩと計算で出ました。抵抗の在庫もあるので、これで作りましょう。
新しいFANとNE555の電源5Vも、手持ちの三端子レギュレータで作ります。この程度の回路ならユニバーサル基板で十分です。
さて組みあがったので、実験用電源につないでパルス信号をオシロで見てみましょう。

まあこんなもんでしょう。ちゃんと6ms周期で出ているようです。これをLinkStationに組み込みます。
作った基板をねじ止めできる場所はないかなと探すと、ちょうどいい支柱がありました。何も使っていないようなので、そこにねじ止めして固定します。
筐体をはめなおし、さっそく電源をいれてみます。
をー、時間がたっても勝手に落ちたりしないようです。スバラスイ。
電源の発熱もあまり気にならないので、疑似パルスだけ供給してFANレスにするのもアリかも。


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2011年7月28日木曜日

Atom600の開発ボード

TX-50開発キットをイノテックさんからいただきました。

<引用開始>
TX-50は、インテル® Atom™ プロセッサーE600番台 (1.60GHz~600MHz)を搭載したUltra Embedded Moduleで、5V単一電源で動作する超小型・薄型・低消費電力のファンレスCPUモジュールです。
<引用終わり>

いただいたボードは、ベースボードT1にTX50が乗っかっているタイプでした。
USBとか、RGBとか、URTとか、いろいろI/Oが付いているので、すぐ使えそうです。


NetBSDを動かさないとダメでしょうね。時間とれるかな。。。

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