比誘電率が分からないと、高周波回路で使おうにもちょっと困ってしまうので、簡単に求めてみました。
両面基板の銅箔を電極と考えれば、大きなコンデンサと同じですね。間にある基板樹脂は誘電体であり、その比誘電率の値を求めたいわけです。
さて、平行平板コンデンサの静電容量を計算する式は、次の通りです。
S: 電極の面積 [m2], ε: 誘電体の誘電率 [F/m], εs: 誘電体の比誘電率
ε0: 真空の誘電率: 8.85×10-12 [F/m], d: 電極間の距離 [m]
素性未知の両面基板の端っこの銅箔に、錫めっき線を半田付けします。あたかも巨大なコンデンサを作ったようなものですが、これを静電容量を測れるマルチメータに接続します。
今回の基板は、2.46nFと表示されました。この時の基板面積は0.0931m2、 基板厚は1.6mmでした。
これらを上の計算式に代入し、εsを計算します。
εs = (2.46 x 10-9 x 1.6 x 10-3)/(8.85 x 10-12 x 0.0931) = 4.78
誤差が10%としても、ガラスエポキシと同等の比誘電率を持つことがわかりました。
これなら、いろいろ使えそうです。お得な買い物でした。
代表的な物質の比誘電率表は こちら
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